第61章 ※ いけないことしようか
「なんで?ダメ?」
「我慢できなくなんだろ…。」
我慢なんてしないで欲しい。全部、受け止めたい。
嫉妬だって、欲だって、なんでもいい。
「気持ち、見てくれるんじゃないの?」
「わかったよ…。苦しくなったらすぐ辞めていいからな。」
中から反り立ったものを取り出して、丁寧にキスをしていく。
支えてる手は少し震えた。
「ハァ……、やべ…」
ペロペロ舐めると気持ち良さそうな声が聞こえる。
もっと聞きたくなる。
気持ちいいならもっと気持ちよくなって。
小窓から漏れてる月明かりに照らされた御幸くんの表情から目が離せない。
「ハァ………、ハァ………、っ……、クソ……」
額に汗を滲ませて、肩で息をする御幸くんを目に焼き付けたくて、彼を見つめる。
「上目遣いで見つめてくるとか…反則だろ…。」
私を見る御幸くんの瞳は獣のように光ってる。
その目にゾクッとして、舌の動きをまた激しくした。
「はっ……、舞…、気持ちい……
もう…やめろ…」
ちゅぽんと音を立てて口の中から出ていってしまう。
なんで…良くなかったのかな…どこがダメだった?
ジワァと涙が浮かんでくる。
証明できなかった…。
「違うから…気持ちよすぎてもう出ちゃいそうだった。」
こぼれ落ちそうな涙を親指で拭われて、その目元にキスを落とした。
「なら、最後までさせて欲しかった…。」
きょとんとして、それから微笑む。
「ちゃんと伝わったから。舞の気持ち。俺のこと好きってちゃんと伝わった。次は舞が気持ちよくなる番な。」
ペタンと座り込んだ私を抱き起こした。
「イクならここでイキてぇしな」
下着の上からトントンと撫でられた。
「うわ…エッチだなぁ…グチョグチョ。俺の舐めてこんなに濡らしてんの。」
「いわないで……」
スカートを腰まで捲りあげて、両サイドにぶら下がってるリボンの端を御幸くんは咥えた。
口で解かれて…こんなの視界の暴力。顔に一気に熱が集まる。
ハラリと解けた下着を手を使わず押しのけて、一気に吸い付かれて、腰が浮いてしまう。
わざと音を立ててるのかと疑いたくなるくらい激しく、でも優しく、舌が動く。
「そ、れ…やぁ………。」
恥ずかしくて、気持ちよくておかしくなる。
1番敏感になってるそこに吸い付かれたら、もう……。