第53章 ※ 体温
「舞ちゃんからのキスに興奮さした。誘ってる?」
誘ってないけど、御幸くんとキスしたいって心の奥底からそう思う。
もう一度ソッと唇を重ねた。
「嬉しいんだけどさ…、抑え効かなくなるから…」
御幸くんの不安な気持ちもっとぶつけてほしい。
受け止められるかわからないけど受け止める努力はしたい。
初めて自分から舌を絡ませにいった。
舌が絡まる音、お互いの息遣いが狭い寮の部屋に響く。
自分から仕掛けた癖にあっという間に溶かされて、もっともっと御幸くんが欲しくなった。
服の中に手が入ってきて、いとも簡単にホックを外される。
服の上からでも胸の先端の形がわかる。
「主張してるのかわいいな。」
布が擦れるのさえ気持ちいいって思っちゃう。
直接触れてほしいのに、焦らされて…焦らされて…自分から全部脱ぎ捨ててしまおうかとさえ思う。
「はぁ〜〜やわらけぇ…舞ちゃん最近胸おっきくなった?」
やわやわと揉みながら、胸の間に顔を埋めてくる。
「み、ゆきくん、が…いっぱい…さわるから?」
「じゃぁ、もっと触っておっきくしようか」
やっぱり男の子って、おっきい方がいいのかな…。
自分でマッサージとかしたほうがいいの?
「こらこら…余計な事考えないで、こっち集中して。
もしかして、さっきの気にしてる?」
なんて答えようかと困っていると御幸くんが笑いだした。
「別に舞ちゃんの胸小さいとか思ったことねぇよ?
俺の手に余るくらいだし、鍛えてるから細いウエストとかちょっと腹筋のラインが見えてるのとか、どれもソソる。」
まじまじ見られていたのかと思うと恥ずかしくなってきた…。
「全部大好き」
身体の至るところにキスされて、好きって気持ちを伝えてくれてるみたい。
私もその気持ちに応えたい。
恐る恐る手を伸ばした。
熱くて、硬くて…手を動かすたびにピクンと動く。
「っ、クッ……ハァ……
ちょ…待って……どこでそんな触り方覚えてくんの…」
「気持ちい?」
御幸くんの呼吸が荒くなった…
「無理しなくていいから…」
「だめ?気持ちよくない?」
プチンとなにかが切れる音が聞こえた気がした。
私を抱えてベットに押し倒して、荒々しい深い深いキス。