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ダイヤのA 御幸一也

第44章 ※ シルシ


まだまだ寒いのに汗とか涙でぐちゃぐちゃ。
御幸くんの切なそうな吐息が、興奮してくれるみたいで嬉しかった。

鍛え抜かれた上半身は窓からさす、月明かりに照らされてとても綺麗だ。
キラッと光ってる汗も…色気を増してる材料。

ギラつく男の顔をしてる御幸くんに上から見下されてる。
そう思うとひどく欲情した。

髪を掻き上げて、また目の色が変わった。

腕を一生懸命御幸くんに向かって伸ばした。
抱きつきやすいように身体を屈めてくれる。

「御幸くん、キスしたい」
「ん、俺も。」

キスをしながら、腰の動きがもっと荒々しくなっていく。
強く数回打ち付けられて、御幸くんのそれが、ドクンと波打った。

「ハァ……ハァ……
やべ…腰…止まんねぇ…」

絞り出すようにゆらゆら動く。

ぐったりする私の服を整えてくれて、ギュウって抱きしめられる。

「背中、痛かったよな。ごめん。」
「へいき…でも、ちょっと休ませて」

御幸くんに抱っこされながら呼吸を整えていると、首筋とかにたくさんキスされた。


見えるか見えないかギリギリの所にまた痕を残す。

「見えちゃうってば…」

「んー、牽制つうか、浮気防止。
最初は舞ちゃん居残り組だし、俺が甲子園行ってる間に
誰かに言い寄られないように。」

「御幸くん、私が浮気すると思ってるの?」

「ちげぇよ。
舞ちゃんにその気なくても、やっぱり狙ってるやつ多いし。
なんか最近色気が増したって影で言われてますよ。舞さん?」

「そんなの知らない。色気なんて御幸くんの方があるし。」

「わかってないなぁ。仕草とか身体つきとか、女の子っていうより女になってきて、みんなイヤらしい目で舞ちゃんのこと見てるよ。
そろそろモテるって自覚して。」

「私が好きなのは御幸くんだけなんだけどな…。」

彼の胸元に顔を埋めながらつぶやいたら、もう!と大きな声をあげた。

「だから、そういうとこ!
あーーー、ホント好き。試合の時は来るってわかってるけど、バックに入れて連れていきたい。2.3日でも離れるの無理なんだけど!」

私、バックに入るほど小さくないよ?
甲子園居残り組は先輩達にも協力してもらって、練習しなくちゃいけないから最初は私は居残り組だ。

私も寂しいって思う。

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