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ダイヤのA 御幸一也

第32章 日常


ボディタッチとかスキンシップが前より減ったなと思っていたのに、最近また徐々に増えてきた?

近い近いと押し返すも、なかなか退いてくれない。

「顔、真っ赤…」

「誰のせいだと思って…」

「んー?俺?」

「わかってるなら早く退いてよー」

そう言うとやっと退いてくれた。

ばか…と口パクで言えば、意地悪なあの顔をして笑ってる。

本を選んで席についたら、御幸くんも隣に座ってきた。

ジト目を送っていると、また笑った。
弄ばれてる…。

視線を外して、図書室の机に突っ伏して顔を隠した。
見なくてもわかるよ…
絶対、クスクス肩を揺らして笑ってる。

揶揄われてちょっとムカつくのに、なんなのこの変な感情。
揺さぶらないで、かき回さないで…




知りたいような知りたくないような変な感情。


なんだろ…。


揶揄われても御幸くんが笑うと嬉しくなって

悪く言われていたら怒りたくなる

悩んでいたら一緒に解決したい

悲しんでいたらその悲しみを分けてほしい







この感情の名前を見つけられないまま、



秋大、準決勝を迎えた。




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