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ダイヤのA 御幸一也

第2章 一年生 ② 修正済


サポートしっかりやらなきゃな…
何ができる?
何をしたらいい?

御幸くんと話さなくなって、どれくらいたったかな…
グラウンドの照明を消しに行く
部室から荷物を取って、自転車置き場に向かう。
「お疲れ…ちょっと時間ある?」

同学年のサッカー部の人が自転車置き場で待っていた。

「うん、どうしたの?」

告白された…
付き合ってほしいって…

「ごめんなさい」


深々と頭を下げた。
野球部のことで本当に頭がいっぱいだから、不器用な私は同時にできないってわかってたから。

「好きな人でもいるの?」

「そんなんじゃなくて…あの…野球部のことが一番だから…それ以外考えられなくて…」

あれ…この人
こんな雰囲気の人だったかな?
なんか怖い…

「どうして、野球部なの?
野球部に好きなやついんだろ?御幸か?倉持か?白洲?
俺が!好きだって言ってんだ、ずっと好きだった」


両肩をグッと掴まれて、痛くて顔をしかめる


「みんなは大切な仲間だよ…関係ない。
それに誰とも付き合う気ないから…
ごめんね、今日は帰るね」

なんとか手を離してもらって、帰ろうとしたのに

「待てよ」

手首を取られて、思いっきり引っ張られた。

「痛っ…」

凄い力だったから、後ろに引っ張られて尻もちをついた




「ハイハイ、そこまで。
あんまりうちのマネージャーいじめないでよ」

「御幸、お前には関係ない。
すっこんでろ」

「関係あるでしょ、舞ちゃんはさうちのマネージャーだよ?
それに痛がってる、手離しとけよ。
好きだって思ってるやつに、こんなことすんなよ」


御幸くんがどこからともなく現れて、屈んで自分の背中で私を隠すようにしてくれた。

「大丈夫か?」

「うん…ごめん…助かった…ありがと…」

サッカー部の人がこの場から離れていった後に御幸くんがそう言葉をかけてくれた。

「まぁ、めんどくさいやつに好かれたもんだな
しつこいって有名だぞ。
ま、でも前と違ってはっきり断ってたから、成長したじゃん」


御幸くんの言うとおり、前告白してくれたあの人は、メール、電話攻撃がすごかった。

友達としても無理ですと言いに行く羽目になっちゃったから、はっきりしなきゃ駄目だと学んだ。


「怖かったな…」


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