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黒執事 短編
第7章 恋 十セバスチャン十微裏
「お前、あのさっきの女と面識があったのか?」
仕事を終えた後、
坊ちゃんは私に尋ねる。
『いえ…ですが先日、
店を調べるために
ここを出入りしていたので、
その時、彼女に
顔を覚えられてしまっていたのかと…』
「そうか…
それにしては
随分親しそうにお前に話しかけていたが…」
まだ気になっている様子の坊ちゃんを無視して
私は何事もなかったようにこう言った。
『さあ。そろそろお屋敷に戻りましょう。
ここは冷えます…』
「そうだな…」
end
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