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黒執事 短編
第6章 媚薬 十シエル、セバス十裏
「あの薬を使って耐えた方は
貴方が初めてでしたので、
坊ちゃんは貴方に大変感心なさり、
是非自分の元で働いて欲しいと
お思いになったそうです。」
執事がいう。
『え、でも…』
「お前に拒否権はないはずだ。
拒否したところでお前はどこにも
行くあてがない。」
確かにその通りだ。
「もう一度言う。僕の屋敷に来い。」
そう言って伯爵は私に手を差し伸べた。
終
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