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黒執事 短編
第13章 十昔話十
今までも彼女の様子を見ていて、
その最悪のケースを覚悟はしておりましたが、
私は呆れ返ってしまいました。
…馬鹿な女
『分かりますか?お嬢様。
今復讐をやめたら契約違反です。』
「わかってる……っ」
『今すぐその魂、いただきますよ?』
「うん…」
涙のいっぱい溜まった彼女の目から
ぼたぼたと雫か流れ落ちる
「復讐なんかよりも大切なことを知ってしまったの…!
私は、貴方が…」
『愚かです』
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