第6章 再会
サキサイド 続き
かかし、もとい六代目からしばらく休暇をもらい、私はルンルンですぐに酒を買いにいった。
「ふ~…久ぶりすぎる、この場所…気持ちいいな~‥‥」
久ぶりすぎる酒は、すぐに自身を酔わせる。
「…かかしでしょ…」
うしろに感じた気配にそう尋ねる。
「やっぱばれた?」
「わかるよ、もちろん。」
かかしはあの頃と違って、私の隣に座った。
「仕事さぼっていいの?」
「さぼってないよ。影分身おいてきた」
しばらくの沈黙をお互いに何かを思い、ぼんやりと過ごす。
そういえは、初めて会ったのもここだった
それに私ベロベロに酔っぱらってたっけ…
若気のいたりってやつだなぁ、あんなこともう2度とできない
そう悶々と思い出にひたっていると、かかしが話し出す。
「サキ、あれから俺、お前に会いにいったんだよ。
でも、もうすでにいなくて」
「あー…いないってことは、きっと里の外だね」
「ほんと、毎回俺の事置いていくよね」
そういってかかしは少し切なく笑う。