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闇・色

第6章 再会


サキサイド

あーようやく里に帰れる_____
綱手様はなかなか人使いが荒い。

戦後は特にきつかった。
やはり、身内の死、自責の念、トラウマ、フラッシュバックなど、たくさんの忍び達は精神的に負担がかかっていた。
私はその精神的サポートをメインにこれまで務めてきた。

心の病気は簡単ではないが、可能性としてなにかのきっかけを作ることはできる。
私は、その人の精神世界や過去にはいって、その人の深い部分の闇を分析したり導いたりする。
今なら数分だけ故人の精神ともつなげることもできる。
これはチャクラの消耗がかなり激しく、頻回にできるものでもないが。



本人には言ってないけど、かかしの過去に触れたのは、実は自分の心理術の患者としては彼が初めてだった。

彼は初対面からいろんな意味で興味を惹かれる人だった。
それにこれまでいろいろ見てきたけど、彼ほど自分の感情まで突き動かされたことはない____


たった1度の出会い


その後すぐに里を出なきゃならなかった時、いつも以上に切なく感じたのはきっとかかしとの出会いがあったから。

けど、同じ里ではあったし、いつかはまた違った形で会えるのかもしれないと小さな期待を胸にしまっていたのは事実。結局何年越しという途方もなく時間が経過してしまったが。


ま、それも本人には言わないけど…

______


そしてついに綱手様から連絡がはいり、ついに里に戻れることになった。

綱手様~、なかなか長すぎる長期任務と修行だったよ~。
私の事忘れてたんじゃないの?ほんとに。
よし、今夜は飲むしかない。
この酒飲みも、師匠譲りだ(笑)




里にもどったら、綱手様が熱烈に抱きしめて歓迎してくれた。
今は六代目になっているということで、火影岩をみる。


そっか‥かかしが火影に___


火影室に入ると、案の定、かかしは驚いていた。
私はもう火影岩でかかしが六代目であることはわかったから、そこまでは驚かなかったが、こういう形での再会となるとは。


なんだかかかしの緊張も伝わって、自分も同じようにぎこちなくなる。


変に緊張したもんだから、気づくのが遅くなってしまったけどもう左目が写輪眼じゃなかった。
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