第27章 好きな人とのLINE / 甘
『…ば、爆豪くんっ!』
「…あぁ!?」
『…うっ、え、えっとれ、連絡先交換してくださいっ!』
「………なら、スマホ貸せや」
我ながら頑張った方だと思う。
いろんなA組の人にも協力してもらって、爆豪くんと連絡先を交換することに成功したからだ。
交換というか半ば無理矢理、いや、強引に?させられた感はあるけど、結果オーライだ。
部屋に戻って、何てメッセージ送ればいいのかスマホと睨めっこしてたら、ピロリンと鳴った。
ドキドキしながらメッセージを見ると
『……ちゃんと届いてるよな?返事寄越せ』
すごい文章だけど、爆豪くんから来たことが嬉しくて、ずっと眺めていたら10分経っていた。
「やばっ、早く返事しなきゃ//」
慌ててメッセージを送った。
*
「………遅ェ…」
俺がメッセージ送ってからもう15分経った。
メッセージは既読になってっし、届いてはいる、はず…
どうしてもって言うから連絡先交換してやったってのに…
あークソがっ!!
俺はイライラが止まらず、部屋に乗り込んでやろうかと思ったら、バイブが短く鳴った。
柄にもなく体が跳ねた。
メッセージを開くと
『嫌なのに、連絡先交換してくれてありがとっ、あとメッセージありがと、凄く嬉しかったです、これから宜しくお願いしますっ』
と送られていた。
「…嫌だったら、交換してねェわ、クソがっ//」
END