第24章 1週間ぶりの再会 / 甘
私は仕事で1週間、出張していた。
それはもうハードスケジュール、心身共に疲れ果てていた。
『ただいまぁ〜死ぬ〜…』
「…ンなことで死ぬわけねーだろうが」
やっとの思いで家に到着。
玄関を開けて、ふわっと香る落ち着く匂い。
安心して倒れそうになるところを、言い方はあれだけどぽふっと支えて助けてくれた。
勝己くんの匂い。
本当に帰ってきたんだって実感した。
しばらくぎゅーっと抱きついていると勝己くんから発せられた言葉。
「このまま玄関で棒立ちすんのか」
『勝己くん不足なので動けないです』
どうするのかな?って思ってたら、ひょいっと抱っこされた。
そうお姫様抱っこ。
『えっ?//ちょっ…下ろしてよっ///』
「動けねーんだろ? なら、おとなしくしやがれ」
ちょっと意外な反応だったけど、本当に疲れたからお言葉に甘えてぎゅーっと充電させてもらった。
『勝己くんは寂しかった…?』
ちょっと不安だった。
私がいてもいなくても平気なんじゃないかって、でもそれはかき消された。
ー……ったりめーだろ///…あとで死ぬほど充電させろや
END