第23章 おかえりなさい / 甘
『よし、ご飯の準備とー、お風呂も準備OKで後は、勝己くんが帰ってくるだけ!』
そろそろ帰ってくる頃かなぁと時計を見た時だった。
ガチャと玄関が開いて、私はパタパタとスリッパの音を立てながら向かった。
『勝己くん、おかえりなさいっ』
「…ん、ただいま」
荷物を受け取ると靴を脱ぎ始めて、頭をぽんぽんってしてくる。
私は、勝己の後を歩きながら、今日も無事で良かったって感じていた。
『うわっ、急に止まらないでよっ//』
考え事していたせいか、勝己くんの背中に盛大にぶつかった。
勝己くんは急に振り返って、私の顎に手を添えて、ちゅっと軽く唇に触れると、ニヤリと笑う。
ー今日も、いい子に待ってたご褒美、やらねぇとな?
END