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【更新停止】爆豪勝己Only短編集

第22章 好きな子の水着姿 / 甘





今日はプールの授業、ひたすら100メートルを泳ぎまくるという内容だった。

私は、ぷはっ、と100メートルを泳ぎ終わってプールから上がる。



『あーもぅ、髪の毛ぐしゃぐしゃになった…』

「…大丈夫? リルルちゃん?」

『うん、大丈夫ー直してから次行くー』



私は水泳帽子を脱いで、結んでいた髪を解いた。

無駄に長い髪の毛を整えて結び直す。

髪の毛切ろうかなぁ、と考えていたらふと視線を感じて振り向くと
日陰で休んでいる爆豪くんがいて、ばっちりと目が合ってしまった。

多分数秒だけど、凄く長く感じた。

気がつくと、ぷいっと顔ごとそらされていた。



『…む、ほんと愛想悪いんだからっ』



私はさっと水泳帽子をかぶり直すとスタートコースへと移動した。







「…〜クソっ///、全然忘れられねェ//」



あいつがプールから上がるところが見えた。

認めたくねぇが、何故か目で追ってしまう女。

出るとこは出て、無駄にいい身体のライン。

おまけに髪も解きやがってっ//

無駄に目が合っちまったじゃねぇか…//



「あークソがぁっ///」

「どうかしたのかー?」

「あ"ぁ!? なんでもねぇよ!クソ髪!!」

「何で怒ってんだよ…」



忘れようとすればするほど、脳裏に焼き付く。

俺は髪をガシガシかいてプールに戻った。
END
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