第9章 一緒にお昼 / 甘
『勝己くん、もう、こっちのお鍋はいいかなー?』
「ん、悪くねぇな」
おたまで味見をする勝己くん。
その姿はなんかレストランのシェフみたいだった。
今日は珍しく一緒にお休み。
お昼ご飯は、交互に作ったりするんだけど、せっかくだから2人で作ってる。
『じゃあ、よそっちゃうね』
「…おぅ」
机に色とりどりの料理が並ぶ、2人で作ると料理を作るのが楽しくて毎回、フランス料理のフルコースみたいにいろんな料理ができてしまう。
『今日も、結局作りすぎちゃったような…』
「…フン、なんだかんだ、食うんだろうが。」
勝己くんが洗い物を済ませて、こっちにくる。
『まぁね、だって、美味しいんだもん!』
それに、もったいないし!って言うと、勝己くんは、そうかよ、って言っていきなり顔を近づける。
「まぁ、その分、消費しねぇとなぁ、リルル」
『えっ?///』
「…フン、ほら食うぞ、」
ー午後の筋トレは覚悟しとけよ、リルル
END