第36章 初めてはまさかの野外⁉︎ /裏
リルルside
『爆豪くん!』
「…来んなっ!」
ヴィラン退治中、私が油断したせいで、爆豪くんが敵の攻撃を受けてしまった。
私が駆け寄ろうとすると、ものすごい剣幕で怒られたから思わず立ち止まってしまった。
『…ば、爆豪くん? 大丈夫?』
「はぁっ、はぁ…うぐっ//」
私に背を向けてるからどんな顔してるのかわからない。
だけど、肩で息をしていて、時折苦しそうな呼吸が聞こえた。
来るなって言われたけど、やっぱり心配でそばにかけよった。
「…来るなっつってんだろうがっ…はぁっ」
『だって、私のせいだもんっ、駆け寄るのは当たり前だよっ』
私が爆豪くんを支えようと肩に触れた時だった。
「…ゔぁっ⁉︎///」
『…えっ…』
思わず手を引いてしまった。
爆豪くんから発せられた言葉は、いわゆる喘ぎ声に近くて、身体も大袈裟なくらい震わせた。
「…っ…勝手に、触んじゃ、ねぇっ…///」
『ご、ごめん、なさい…』
さっきよりも怒りのキレがなく、離れようとする力もないみたい。
一体何の個性だったのか頭をフル回転させた。
息が荒くて、頬も赤い…。
さっきの反応からして、もしかして…
『…催淫の個性…?』
私は確かめるべく、恐る恐る爆豪くんの下半身に目をやると、爆豪くんのものがこれでもかと主張していた。
『…っ///…やっぱり…』
「はぁ、…何、見てんだ、変態…っ」
『…っ///…ち、違っ///』
視線に気づいたのか、爆豪くんがこっちを見る。
潤んだ瞳で、暗くてもわかるくらい赤くなった顔。
思わずドキッとしてしまった。
『…あ、の、い、嫌じゃなかったら…
その…わ、私と…シよ……?///』