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【更新停止中】出久夢物語

第3章 大切な君と共に





「リルルちゃんを……離せっ!!!」

『出久くんっ!』


その後、私は気を失った。










ヴィランに、誘拐されそうになったリルルちゃんを助けた僕は、腕の中で気を失ってるリルルちゃんをしっかり抱き上げる。



「すみません、このまま帰ります!」



一緒にいた警察官にそう告げると、急いで部屋へと向かった。











部屋に着くと、リルルちゃんを自分のベッドに寝かせる。


「リルルちゃん……」


そう呟いても、返事は返ってこない。

もっと早く助けていればこんな怖い思いをさせずに済んだのに、考えれば考えるほど後悔の念が押し寄せる。

僕は、リルルの手を握ってずっとそばにいた。











カーテンの隙間から、光が溢れる。
明るさと体にかかる重みで私は目が覚めた。


『こ、ここは……?』


周りを見渡すとオールマイトのグッズがずらり、すぐに出久くんの部屋だとわかった。

ふと、手を握られてるのを感じて、その先を見るとヒーローコスのまま寝ている出久くんが目に入る。



ー もしかして、ずっといてくれたの?



そう気づいた瞬間、ぶわっと気持ちがあふれた。
その時、ぱちっと目が覚めた出久くんと目があう。


『あ、の…えっとおはよう、出久くんっ』

「リルル…ちゃん?」


心配かけてごめんねって、言いかけると同時に、大丈夫!? 怪我してない!? って質問攻めにされた。


『ふふっ』

「笑い事じゃないよ、本当に心配したんだからっ」

『だってっ』


不謹慎かもしれないけど、慌てぶりが面白くてつい笑ってしまう。
それにつられて出久くんも笑顔になった。


「でも、本当に無事で良かった。」


急に真剣な表情で言う出久くんに、ドキッとする。


『うん、助けてくれてありがとう、出久くん//』

「当たり前だよ、僕にとって大切な人だから//」

『え、それって……//』


これで付き合うようになったのはまた別のお話。
END
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