第16章 ☆誕生日に / ※甘裏
私の誕生日会を開いてくれた出久くん。
素敵なプレゼントも貰えて幸せな気分だった。
「実はもう一つ用意してあるんだ…
もう残りの時間少ないけど、これからの僕の時間を君にあげるね」
『えっ?』
出久くんは頬を赤く染めて言うけど、私の頭の中は?でいっぱいだった。
「だ、だから!ぼ、僕がプレゼント?なんて///」
顔を更に真っ赤にして頬をぽりぽりかいてる出久くん。
意味を理解して私も顔を赤く染めた。
私からならともかく出久くんから、そんなこと言うなんて思わなくて、どうしたらいいかわからなかった。
考えていたら目の前に出久くんがいた。
「だから君の好きなようにしていいからね?」
そう出久くんに言われたけど急には思いつかなくて悩む。
『す、好きなようにって言われても…』
「じゃあー」
トンと肩を押されると、後ろにはベッドがあって座らせられた。
「…僕がご奉仕してあげる」
『…ぇえっ⁉︎…ふっ///…んぅっ』
顎をくいって持ち上げられてキスをさせられた。
「…んっ」
『…ふぁっ、んっ、…っ///』
ちゅっ、ちゅっと音を出しながら触れるだけのキスがだんだん唇を食べるような啄むキスに変わる。
『…んうっ、はぁ…っ///』
「…はぁ…、口、開けて?』
こくっと頷いて、軽く口を開けるとするっと出久くんの舌が入ってきて口内をぐるぐると舌が移動してる。
そして私の体もゆっくりベッドに押し倒されていった。
『…ぁ、っん、んぅ///』
出久くんの右手は私の後頭部に、左手はガッチリ腰に回していて身動き取れない。
結局、キスで力が抜けてるから抵抗する気もなんてないけれど。
何度も何度も角度を変えながらぴちゃぴちゃと、唾液の音も混じる中、唇が離れた。
『…はぁ、はぁはぁっ///』
「…そんな顔して、気持ち良かった?」
『…〜っ///』
唇がまた触れそうな距離で見つめられて、顔の温度が一気に上がる。
「次は……どうしようか…?」
『…んっぁ///』
行為中にしか聞けない出久くんの低い声。
そんな声を耳元で囁かれてびくっとする。