第9章 ありのままを君をずっと
『出久くーんー? ご飯できたよー?? 』
「はーいっ!」
なんでもない休日。
こういう平和な日って意外と貴重だったりする。
特に、ヒーローという職業は、いつ死ぬかわからない。
ちょっと大袈裟かな、でも出久くんには、いつまでも生きてほしいから、健康的で尚且つ、山盛り食べれるように料理は気を使って作っている。
そんな考え事してたら、出久くんが2階から駆け下りてくる。
もっとゆっくりでいいのに、子供みたいで可愛いなぁと思いつつ、料理を盛り付けて、机に並べていく。
「うっわぁ!美味しそうー!」
『いつもと変わらないよっ//』
目をキラキラさせながら、リルルちゃん、いつも、ありがとう!って言ってくるから、いえいえ、って返事するやりとりが日課だったりする。
「『いただきまーす!』」
もぐもぐとご飯を頬張る出久くん。
美味しそうに食べてくれるから作りがいがある。
「あ、あの…/// 見られてると食べづらいんだけどっっ//」
出久くんが、目を泳がせながら顔を赤くしてる。
『ふふ、ごめん、あまりにも美味しそうに食べてるから』
「そりゃそうだよー美味しいんだもん!
ほら、リルルちゃんも早く食べよ? 」
END