第6章 嘘か本気か、見えない告白
『出久くん、危ないっ⁉︎』
「えっ? 癒月さん?」
私は、出久くんが転びそうなところを助けようとしたけど、勢い余って出久くんに体当たりしてしまった。
もちろん、支えられるわけもなく一緒に倒れてしまう。
だけど衝撃は一向に来ず、おそるおそる目を開けると、目の前は出久くんのお腹、そして私の手はというと…
出久くんの大事なところを掴んでいた。
『ひゃぁあっ// ごめんなさいっ//』
悲鳴をあげて慌てて飛び退いた。
ーど、どどうしよう、変なところ触っちゃった…
は、は恥ずかしいっ、穴があったら入りたいよ…ー
もはや半泣き状態、好きな人の事故とはいえ触ってしまうなんて、もうお嫁にいけない。
「い、いやっ// ちょっとびっくりしたけど、癒月さんは大丈夫?// 」
『えっ?』
逆に心配されて、私は、ここに天使がいる、と思ってしまった。
『あ、あの、ほんとごめんなさい//』
「じゃあ、さっ…
責任とってくれる? なんてっ/// 」
『えっ/// 』
END