第20章 明石国行 眼鏡の奥の熱い春情・:*+.
ー翌朝。
「…んっ」
柔らかい朝の光が窓から差し込み、ゆっくりと重い瞼を開ける。
隣ですやすやと寝息を立てる明石さんが、なんだかとてもあどけなくて、胸が甘く擽られる。
はぁ…可愛い。かっこいい。
何度見ても見惚れちゃう…
長いまつ毛に、高く通った鼻筋、色っぽい唇…
このままずっとこの寝顔を見ていたい…。
ん?そう言えば…今何時?
「…っ!!あっ、明石さんっ!起きてくださいっ!本丸に帰らなきゃ!」
「ん…しーっ…ほら、えぇ子やから…寝よ?」
「だめですーっ!起きてーっ」
気怠げに伸ばされた長い腕をぐいぐいと引っ張り、何とか起き上がらせると、明石さんが何かを閃いたように目を輝かせる。
「あいったたたたた……!背中が痛いわぁ〜。参りましたなぁ。」
「えっ…?背中?」
わざと背中が見えるように大きく広げられた浴衣から覗く無数の引っ掻き傷をキョトンと見つめる。
「明石さん、この傷どうしたんですか?」
「くっ…せやなぁ。えろう可愛いおひぃさんからもろた勲章とでも言っときましょか。」
「えっ!?それって…」
意味深に含み笑いをする明石さんからばっと顔を逸らす。
私…昨日、無意識に背中に爪を立てちゃってたんだ…!ひゃぁ…恥ずかしすぎる…!
「ご、ごめんなさい…」
「これは湯に浸かって治さなあかんな。もう一泊しましょ。」
「えっ…!だめですっ!本丸に戻らなきゃ…ひゃっ!」
「動きまへーん。こっから一歩も動きまへーん。」
ぐっと腰を引かれて、あっという間に布団に押し倒されてしまった。
「はぁ、かわい。もっと苛めて泣かして困らして…めっちゃ愛したい。」
「っ〜…!!帰ったら蛍丸くんに言いつけますよ?」
「それはあかん……怒られる。」
「ふふっ…明石さん、大好きです。」
「っ…!あかん…勃ってしもた。」
「ひゃぁっ!ちょっ、待って…あぁっ!」
その後も明石さんにたくさん愛され、温泉に入って、また愛されて…
やる気を出した明石さんの凄まじさを身体に刻み込まれた甘くて濃厚な二日間でした♡