第3章 最悪な出会い
この不思議な感覚が何か分からないまま、指がゆっくりと抜き差しされる。
最初よりかは余裕ができて、ときおり聞こえてくる粘着質な水音も、真白には何が何だかよく分からなかった。
「もうこんな濡れてる」
意味が理解できない。
できないが、からかわれているような気がして真白の頬は自然に赤くなった。
「やっぱ慣れてんな」
「え……、ち、ちが」
「はいはい。そーゆープレイはまた今度、な」
………えっと、まだ分かってもらえてないの?
まだ勘違いされてる!?
というよりも、真白が余りにも早く感じてしまったせいで、こういう行為に慣れているとさらに男に誤解されてしまったらしく。
また何かを言おうとする真白を遮る様にクリトリスへの愛撫を強くする。緩急をつけて頂点を擦りあげれば、快感を覚えてしまった真白の身体は自然と反応する。
「あっ…♡︎は、……ふ、んぅ」
「声抑えんなよ」
口を閉じようと必死で努力していた真白を見て、男の左手の指二本を真白の口内につっこむ。
「んぐ!?……んっ、んああ、♡︎」
そのせいで口がしまらない。指を噛んでしまうわけにもいかず、唇からは絶え間なく嬌声がとびでる。
満足したのか、にっと笑って腟内の指をもう一本増やした。