第6章 蛇柱と炎柱に言い寄られてます【小芭内・杏寿郎】
わたしは、目を覚ますと煉獄さんと伊黒さんの間で寝ていた。
びっくりして固まっていると、それに気づいた伊黒さんが目を覚まし
「あぁ、椿姫。身体は大丈夫か?」
と聞いてきた。
『身体…?』
なんのことだろうと首を傾げると、わたしは自分の体を見てみるとサイズの大きなシャツを着せられていた。
『!?』
そのやりとりに気づいた煉獄さんは
「あぁ、椿姫起きたか」
と声をかけてきた。
「椿姫のシャツを着せようと思ったんだがな、汚れていたから俺のシャツを着せたわけだ」
と伊黒さんが体を起こしつつ、そう言った。
『え、あぁ、はい…?』
「うん?覚えていないのか?」
伊黒さんは少し怪訝な顔をすると、いちから説明を始め、わたしはそれを慌てて止めることになる。
わたし、雪柳椿姫は誰とも付き合うつもりもないし、祝言も挙げない。
その意思が崩れ去るのを知るのをまだ知らない…
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Fin.
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