第4章 蛇柱さんはねちっこい【伊黒小芭内】
椿姫にたくさんの口付けをする。
椿姫の全てがとても愛おしく感じる。
「はぁ…椿姫…」
『小芭内さん…?』
名前を呼ぶと蕩けた顔をこちらに向ける。
潤んだ瞳、紅潮した頬、赤く瑞々しい唇、少し荒くなった息に合わせるように上下に下がる細い肩、そして、歳のわりに発育の良い豊満な胸…
その全てが愛おしく、そして欲しくてたまらない。
「椿姫、お前が愛おしい…」
俺は椿姫の身体を強く抱きしめた。
椿姫はくすぐったそうにふふふと笑うと、俺の背中に腕を回し
『わたしもです、小芭内さん』
と、また笑った。
椿姫の身体を押し倒すと、驚いたような表情の椿姫と目が合いそのまま触れるだけの口づけをする。
口づけしている間に、着ている浴衣の上から豊満な胸を撫で、胸からへそ、へそから太ももへと手を滑らせる。
その小さな刺激に椿姫の身体はぴくぴくと震える。
『んっ…はぁ…』
合わせた口の隙間から漏れ出る甘い声が頭に響く。
その声にとうの昔に崩壊しかけていた理性が、ガラガラと崩れ去る音が聞こえた気がした。
浴衣の合わせから手を入れ、豊満な胸の飾りを指の腹で撫でる。
『ひゃっ!?』
椿姫は感度が良く、触れるか触れないかのギリギリなラインでも良く反応をする。
「ふっ…ほんの少し触っただけなのに…もう勃っているぞ』
俺は椿姫の耳元で囁く。
息がかかり、くすぐったいのか身をよじらせながら
『あっ…ん…いじわる…っ』
と、紅潮した頬を膨らませ上目遣いに睨んでくる。
その潤んだ瞳で睨まれても煽っているだけ…といつも思っているが、直接言おうとは思わない。
「そうか?俺は椿姫が喜んでいると思っているよ」
再度、耳元で囁くと今度は小さく頷く。
『小芭内さんに…んんっ…はぁ…触ってもらえるの…すきぃ…あぁんっ…』
その間にも胸の飾りを撫でたり、摘んだり刺激を与える。
椿姫はどちらかと言うと普段も素直だが、あまり自分から気持ちを吐露することはない。
朝晩、1日屋敷で過ごす時はときおり言ってくる。
が、頻繁ではない。
このときが1番素直に気持ちを伝えてくるのだ。