第16章 無人島性活を始めましょう♡ ❄︎【炭治郎・無一郎】
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ざざーん… ざざーん…
遠くの方で波の音が聞こえる…そう思うと同時にゆっくりと意識が浮上した。
目を開けると、澄んだ青空が視界いっぱいに広がっていた。
『………』
わたしは身体を起こすと、そこは白い砂浜で青い海が地平線の彼方まで広がっていた。
視線を左右、そして背後に向けると知らない男の子ふたりが横たわっていた。
『ねぇ、大丈夫…?』
わたしは彼らに駆け寄ると、身体を揺する。
ひとりは赤茶色のクセのある髪の毛で、花札のピアスを付けた男の子。
もうひとりは少し小柄で、黒から翡翠のグラデーションの長い髪の毛の男の子。
「んん…」
「ん…」
彼らはゆっくりと目を開いた。
眩しさに目を数回瞬かせて、びっくりしたように目を見開いて赤茶色の髪の毛の男の子が飛び起きた。
もうひとりの男の子はゆっくりとした動作で身体を起こし、そのまま四方を確認するように視線を動かした。
『えっと…大丈夫…?』
わたしはもう1度そう聞き直すと、ふたりはそれぞれの反応を見せた。
「あ、あぁ!大丈夫だ!」
「うん、大丈夫」
これがわたしたちの出会いだった。
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わたしたちはお互いに自己紹介をし、赤茶色の髪の毛の男の子が竈門炭治郎くん、髪の毛の長い黒から翡翠のグラデーションの男の子が時透無一郎くんだということが分かった。
彼らはわたしよりも年下で、時透くんは飛び級で炭治郎くんと同じ学年にいるそうだ。
「ねぇ、炭治郎、椿姫」
時透くんはわたしたちの名前を呼ぶと
「そろそろ、ここがどんな所なのか探索した方がいいと思うんだよね」
と言った。
たしかに日の高さから見てもお昼過ぎくらいで、どんな所かも分からないままいるのは危険だろう。
「確かにそうだな。救助が来るまで安全に居れる場所を探そう。雨風の凌げる場所があればいいんだが…」
わたしたちは3人で浜辺から移動した。
さすがにこの日差しの中ここにいると日に焼けそうだし、どこか拠点にできそうな場所があれば戻ってくる手間が省ける。
なぜか一緒に流れ着いた自身の荷物を片手に無人島を探索始めた。
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