第12章 傷跡ごと愛してる【錆兎】
「椿姫はココが好きなんだな。すごい締まったな?」
俺は暴力男に聞こえるように先ほどより大きめの声でそう言うと、椿姫は甲高い嬌声をあげた。
『あぁっ♡またっ♡いっちゃっ♡』
「あぁ、イくといい。…先ほどよりも洪水が起きているみたいだな?これ聞こえるか?…ぐじゅぐじゅしてるな?」
『や、ぁっ♡らめっ♡いっちゃうっ♡♡っ〜〜〜〜♡♡♡』
男は息を染めているようで、部屋に入ってくる様子はない。
椿姫の蜜壺から溢れ出た蜜がぐちゅぐじゅと泡立ち、粘着質な音が先ほどより大きく聞こえる。
「えらいな、椿姫。連続でイけたな。俺が行くまで何度イケるか…やってみようか」
『も、いけなぁっ♡や、らぁ♡ねっさ、びとっ♡すき、なのっ♡』
「あぁ、俺もだよ椿姫。ずっとずっと大好きだ」
俺は椿姫の細い腰をぐっと掴むと、腰を激しく打ち付ける。
ぱんぱんぱんぱんぱん…
ぐじゅっぐちゅっ…
『あぁっ♡きもち、ぃっ♡』
椿姫は細い足を俺の腰に絡めると、ぐっと力を込めた。
俺は扉の向こう側で息を潜め、聞いているだろう男に聞かせるために椿姫に疑問を口に出す。
「椿姫、俺のセックスはどう?前の男と比べて」
そう言うと、椿姫は恍惚な表情を浮かべながら優しく微笑んだ。
『あっ♡さびとのがっ♡あんっ♡すきぃっ♡んんっ♡はぁ…きもちよくてっ♡』
「そうか、椿姫は俺のがいいか」
『うんっ♡』
俺は内心、暴力男に"ざまぁみろ"と舌を出しつつも、腰を打ち付ける速度を落とすことなく打ち付ける。
程なくして椿姫は声にならない声を上げながら、背をそらしながら足をガクガクと震わせながらイった。
俺も椿姫の最奥に欲を吐き出し、椿姫を見ると気を失っているようで静かに寝息を立てながら寝ていた。
「ふっ…椿姫ごめんな」
俺は椿姫の蜜壺から男根を引き抜くと、こぽりと吐き出した欲が溢れてきた。
手早く椿姫から溢れた欲を拭き取り、布団をかけてから自身を軽く拭き下着とジーンズを履く。
部屋の扉のノブを回し扉を開けると、男がいた。