第11章 秘密な空間❄︎【時透無一郎】
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『あぁっ♡むいちろくんっ♡もっと、もっとぉっ♡』
わたしは快感に腰を揺らす。
師範であり、恋人である無一郎くんの腰に足を絡め、わたしの最奥に男根を導くように腰を押し付けると、無一郎くんは男根を大きくさせると最奥にぐりぐりと擦り付ける。
ビュルルルルルルル…っ
「っ…」
『あぁっ♡っ〜〜〜〜♡』
終わりの見えない射精と同時にわたしも絶頂を迎え、身体を痙攣させながら子宮の中が精液で満たさせるのを感じるとともに、お腹が少し膨らんだ。
無一郎くんが腰を動かすたびに、お腹の奥で精液がちゃぷちゃぷと揺れ、ぐちゃり、ぐちゃりと粘着質な音が聞こえる。
ピストンに合わせ、精液と愛液が混ざり合い泡立つ。
『あぁっ♡いってるからぁ…っ♡あ゛ぁっ♡らめっ♡』
もう何度目かも分からないほどの絶頂をわたしたちは迎えていた。
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時を少し遡り、わたしと師範である無一郎くんは合同任務に来ていた。
討伐対象の鬼の頸を斬り、任務が無事に終わった…はずだった。
わたしたちは鬼の血鬼術により、一面ピンク色に囲まれたなんともいえない空間に閉じ込められていたのだった。
一面ピンク色の空間内には、いまわたしたちが寝ていた大きなベッドがひとつ、小さなテーブルがひとつ、テーブルの下にはカゴがふたつあるだけだった。
「これは…」
『血鬼術でしょうか…』
あたりを見渡すと窓も扉もないようだった。
わたしたちは身体を起こすと全裸だった。
『まぁ…いつの間に隊服を脱いだのでしょう?』
「それは違うと思うけど…壁に何か書いてあるみたいだね」
無一郎くんも全裸なのに、それを気にすることなくベッドから降りると壁に貼られている紙を見ると、声に出して読み始めた。
「えーっと…"この空間は血鬼術で出来た空間で、定期的にガスが噴射される。それに合わせてテーブルの上にある赤色の瓶と青色の瓶の中身を飲むこと。赤色の瓶は女、青色の瓶は男、これを守らなければ女は懐妊し、孕むだろう。"はぁ?なにいってんの?これ」
無一郎くんは少しイラついた様子を見せつつも、再度文章を読み始めた。
「"定期的に補充される瓶の中身も飲むこと。一通り性行為が終わればここの扉は開くようになる。ここの中にいる間は外の世界の時間は止まっている、思う存分性に溺れるんだな"」