第10章 藤の花のかおり【冨岡義勇】
椿姫は何度も俺の手で絶頂を迎えた。
その度に俺の指をぎゅうぎゅうに締め付け、蜜壺からはどろりと泡立ちつつある蜜が溢れ、尻を伝いシーツを濡らしていた。
椿姫は四肢を投げ捨てるように力なく横になり、荒い息を繰り返すたびに豊満な胸がそれに合わせて揺れる。
額や頬には汗で張り付いた髪の毛を避けてやると、薄っすらと瞼を開き力なく微笑んだ。
「無理をさせてすまない、今日はやめておくか?」
俺は9割方止めることは不可能だが、1割程度残った理性で椿姫にそう問うと、椿姫は小さく首を横に振る。
『ぎ、ゆ…さん…最後まで…してくだ、さ…』
椿姫の声は掠れ、小さな呟きだったが全て聞き取ることができた。
「わかった、無理はさせないようにする」
俺はそういうと同時に椿姫の頬を撫でると、額に口づけをひとつ落とすと自身の隊服を脱ぎ捨てた。
全て脱ぎ終えた頃、椿姫の呼吸は落ち着いていて紅潮させたままの頬や、潤んだ瞳でこちらを見ていた。
俺は椿姫の膝裏に手を伸ばし、足をそのまま開くとぐっしょりと濡れたソコが露わになった。
『あっ…はずかしい…』
椿姫は手で隠そうとしたが、俺はその手を阻止すると
「椿姫は綺麗だ、恥ずかしくない」
そう言って俺の肩に椿姫の手を乗せると
「ここに置いておくんだ、引っ掻いてもいい。呼吸を止めるな」
椿姫はこくりと頷き、両手を俺の両肩へと置いた。
俺は自身を椿姫の濡れそぼった蕾に数度擦り付けると、椿姫は甘い嬌声をあげ、腰をびくつかせた。
『ひゃ、ぁっ…あぁっ…』
「入れるぞ」
俺はそう言うと自信を椿姫の蜜壺にゆっくり沈める。
そこは時間をかけてほぐしたのにも関わらず、とてつもなく狭い。
『あ゛ぁっ…!!い、た…ぃっ…』
椿姫は眉根を寄せ、瞳をぎゅっと閉じ、はくはくと呼吸を繰り返す。
その目尻には涙が滲み、痛みに耐えているようだった。
「椿姫、深呼吸をするんだ」
そう言うと、椿姫はゆっくりと瞼を開け呼吸を繰り返すも、身体には力が入ったままだった。
俺は椿姫の気を逸らせようと口づけをすると、徐々に力が抜けていく。