第9章 水底に沈む❄︎【時透有一郎・無一郎】
『あっ♡あぁ…っ♡』
ぐじゅっぐじゅっと結合部から粘着質な音と、微かに聞こえるバイブの音。
わたしの蜜壺に収まるバイブが不規則に揺れる。
両胸の飾りには、小さなローターがテープで貼り付けられている。
『あぁっ♡あんっ♡あぁっ♡ココもっ弄って欲しいの…っ♡』
わたしは自身の花びらをくぱぁと開き蕾を指差す。
蜜壺からは溢れ出た蜜が尻を伝い、床を濡らしている。
有「ここ?ちゃんと言わなきゃ分からないよ?椿姫さん」
無「そうそう、どうして欲しいの?椿姫さん」
彼らは同じ顔でにこりと微笑んだ。
❄︎
(有一郎視点)
ここは全寮制の学校だ。
そして、その近くには職員寮もある。
この学校は学校生活や部活動に力を入れている。
毎日、生徒や先生の声や笑い声が校舎内や敷地内に響いている。
今日は学校も寮も静かだった。
昨日までは賑やかだったが年末にあたり、帰省する生徒や先生が多いが、学校の寮に残るのも数人いる。
寮に残るのはほんの数人で、学校側に申請を出し、許可を貰わないと寮に残ることは許されない。
俺と無一郎は学校に申請し許可を得ている。
無「椿姫さんに前もって頼んでおいてよかったね、有一郎」
俺は隣にいる同じ顔の弟の無一郎にそう言われた。
有「そうだな、椿姫さんに言っておかないと別の先生に残られても意味ないからな」
俺はそう言った。
そう、俺と無一郎が計画した作戦を実行するために、年末年始、寮に残ることを申請した。
俺たちは申請する前に椿姫さんに保護者兼責任者をお願いしていたのだ。
椿姫さんは二つ返事で了承してくれた。
有「椿姫さんもこんなことされるとは思ってないだろうね」
そう言うと、無一郎も頷いた。
有「誰もいないなら、職員寮に行く?」
俺はなんとなくそう言った。
無一郎は考えるような素振りを見せると、ニヤリと悪い笑みを浮かべた。
無「椿姫さんのところに行くなら、アレ持って行こうか」
そう言った。
俺はなんのことかと考えると、思い当たるものがいくつか出てきた。
有「あぁ、そうだね。そうしようか」
俺もニヤリと悪い笑みを浮かべたのだった。
❄︎