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【鬼滅の刃】雪夜の花【短・中編集】

第1章 幸せのかたち【伊黒小芭内】



後日談…

あの日から、ほぼ毎日わたしは小芭内さんに抱かれ続けた。
きっちり奥に溢れるほど欲を吐き出し、わたしは気を失うか、指1本も動かせないほどの疲労感に包まれ、死んだように眠る…
そんな日がしばらく続いた。

あるとき、月のものが来ないなぁとぼんやり思っていた頃、つわりが始まった。

そのあとは、あれよあれよと時は進み、子どもが産まれた。

 「透き通る青い瞳は椿姫譲りだな」

小芭内さんは赤子を抱くわたしごと抱きしめながら、赤子の頭をそっと撫でる。

 『ふふふ、そうですね。艶やかな黒い髪の毛は小芭内さん譲りですね』

わたしは、小芭内さんに微笑む。

 「あぁ、俺たちによく似ている」

小芭内さんは泣き出しそうな顔をしていた。
それを見て、わたしは空いている腕で小芭内さんをぎゅっと抱きしめて、

 『えぇ、わたしたちによく似ていますね。…小芭内さん、わたしは幸せですよ』

そういうと、小芭内さんもわたしたちを優しくぎゅっと抱きしめてから、

 「あぁ、俺も幸せだ。椿姫、ありがとう」

ぽつりと呟いた。

 『はい、どういたしまして』

わたしは、微笑み小芭内さんをぎゅっと抱きしめた。

❄︎

Fin

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