【ハイキュー!!】排球人生死愛箱【ハッピーシュガーライフ】
第9章 TRICK OR TREAT!
『ふふ、性格も猫みたいだもんね。撫でられるの好きだし』
「でもコイツ俺にはあんま撫でさせてくれねえけど」
『猫は警戒心あると触られたくないでしょ。寧ろ引っかかれなくて良かったね』
「俺警戒されてるの?」
そう言いながら黒尾は孤爪の頭に手を伸ばすが、孤爪が頭をずらしたので空振りになる。一、二秒固まった黒尾が再び孤爪に手を向けるがまた空振り。徐々に#れいか#の周りを回りながら逃げている孤爪と黒尾を見て、#れいか#は溜息を付いた。
『はいはい。研磨もクロも落ち着いて』
二人共の頭を撫でながら#れいか#は言う。だが身長が足りていないので、足を伸ばしたりはしないので頭の横などを撫でる。徐々に黒尾も孤爪もしゃがみ、#れいか#に頭を撫でてもらう。
『はは、二人共猫じゃん』
最後にポンポンとしてから終わる。
「……#れいか#は……。……」
孤爪が#れいか#を見て、何に当てはまるか想像する。その隣で黒尾が体全体を舐め回すように見る。#れいか#は腕を後ろに組み、二人をじっと見つめる。
「魔女?……パンプキン?……妖精?……海賊?」
『そんな真剣に考えなくても……』
眉を下げながら言う#れいか#に、孤爪はずっと頭を働かせる。
「クロは何がいいと思う?」
「ぐへへ、俺の嫁可愛い……なんか前より髪くるくるしてる。可愛いー」
「……」
キモ、と言う心の声をグッと堪え孤爪は冷たい視線を送る。
「……何でも似合うと思う。そもそも話、#れいか#だし似合わないものはないじゃん」
『え、そうなの?ありがとー、嬉しー』
微笑みながら言う#れいか#に黒尾はあっ、と思い付いたように言った。
「お姫様とかは!?……いや待てよ?逆に王子とかもあり……」
「確かに」
抑の話、本当になんでも似合うので男物やら女物やら関係なく#れいか#が見に付ければなんでも似合うのだ。本来男が身につけるであろう王子の姿。貴公子のような服を身に付け、姫を迎えるように跪く姿の#れいか#を想像する2人。
「うん……いい。良すぎる。ビジュアルが良すぎる」
「……#れいか#が男……」