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【ハイキュー!!】排球人生死愛箱【ハッピーシュガーライフ】

第8章 孤爪研磨くん、誕生日おめでとう


『研磨、研磨起きて。歯磨き』
「……んぅ……ん……おんぶ」
『……だってさ、クロの出番!』
「おっしゃ任せろ!……ってマジ?さっきも言ったじゃん意外と重いんだよ……」
『さっきの話どこ行ったの。……まぁいいや、研磨。おんぶするからちょっと起きて』

#れいか#の言うとおり、少し起き上がって#れいか#の肩にかけてある髪を横に寄せて肩を抱く孤爪。ゆっくりと起き上がる#れいか#を黒尾は笑う。

「すげぇ。俺の嫁力持ち。いつか俺のことおんぶしてみたら?」
『なら全力で落とす』
「うわ、やりそ〜」

楽しそうに笑う黒尾。孤爪を洗面所へ運ぶ#れいか#を黒尾運ぶ後ろから付いていった。

『研磨下ろすよ〜?』
「ん……」

眠たそうに目を擦る孤爪を洗面所に下ろして、#れいか#は孤爪の歯磨きに歯磨き粉をつけたものを孤爪に渡すが、孤爪は目を細める。そんな孤爪の姿に#れいか#は溜息を付く。

『はい、あー』

孤爪の歯磨きを孤爪の口に向けて、小さく開いた口の中に歯磨きをいれ、細かく磨いていく。

「お母さんかよ」

ケラケラと笑いながら、洗面所のドアに腕を付き、妙に絵になる黒尾を一目見、#れいか#は何度目か分からない溜息を履く。

『手のかかる子供ですよ全く』

顎に指をかけて、一つ一つの歯を磨いている#れいか#を孤爪は眠い目で見つめ、頬を赤らめる。
まるで園児を相手にしているように次々とやっていく#れいか#に、黒尾は子供が出来たときもこれなら大丈夫だな、なんてことを考える。
うがいを二回程させ、タオルで孤爪の口を拭けば、孤爪はギュッと#れいか#を抱き締める。
黒尾はズキリと音を立てるような胸を無視し、#れいか#と孤爪を引き離せば、半ば強引に孤爪をおんぶした。
黒尾におんぶされても尚#れいか#の手を離さない孤爪。#れいか#が手を離してと言っても首を振る孤爪に再び溜息を付けばそのまま孤爪の部屋に移動した。

孤爪の部屋に移動すると、両親が準備してくれたのか、床に布団が引いてある。黒尾は別途に孤爪を寝転ばせれば、やっと重いのが取れた、とホッと息をついた。
手もう既に寝た孤爪は#れいか#の手を離してる。#れいか#が布団を掛け、孤爪の髪を再度梳かす姿は母のようだった。
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