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【ハイキュー!!】排球人生死愛箱【ハッピーシュガーライフ】

第3章 僕を選んでくれると愚かな期待を抱いたことを許して


『お泊り?……いいんですか?』

金曜日の夜。#れいか#は孤爪の家で一緒にゲームをしていた。
ゲームボーイアドバンスを、二人で一緒にアドバイスをしながら進めていった。
そんな時、もう夜なので帰ります、と言うと孤爪の母は泊まっていきなさいと優しく言ってくれた。
実はこれは結構あることで、黒尾の家も弧爪の家も、#れいか#は何度も泊まっていたことがあった。
そして、#れいか#の外面や、気遣い、上品さ、言葉遣いの全てを気に入った二人の両親は#れいか#のことをとても可愛がっている。
そして密かに、何度も自分の息子に嫁にもらってこい、としつこく迫っているようだ。勿論二人は嬉しそうに頷いている。

「勿論よ!もう夜暗いから。いつも本当に研磨と遊んでくれてありがとうね」
『いえ、私も研磨といて楽しいですから』

そう孤爪母に笑顔で言うと、孤爪母は頬に手を当て、とても嬉しそうに笑い、ゲームをしながら話を聞いていた孤爪の頬は少し赤くなっていた。

「……それで、叔母さんに連絡はどうする?」

こんなにも#れいか#を可愛がっている孤爪と黒尾の両親は、お互いに不安に思っていたことがあった。
其れは#れいか#の家庭環境のことだった。両親は昔亡くなっていたと言うことも親御同士、噂されているのを知り、彼女の保護者は後に保護した叔母だということも知っている。それも彼女は否定しなかった。
だが、授業参観の時も、家庭訪問の時も一切顔を出さない叔母に、周りが心配していった。こんな影もない眩しいほどの笑顔からは嫌なことは読み取れない。だから、周りも深く気にすることはなかった。
だが黒尾と孤爪の両親は、付き合いが長いので、お泊りするとき、なんの連絡も入れずに泊まらせることができる叔母に腹が立っていたのだ。これは育児放棄なのではないか、と。

しかし#れいか#は違った。叔母を大好きだと言っていたし、ご飯も作ってくれると言っていた。
叔母さんは、一人で私を育ててくれていて、仕事が大変なんです。そう言えば、皆が信じた。

『叔母さん、今日も仕事で遅くなるって言ってました。私、いつも一人で寝てたから誰かと寝れるの好きなんです』
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