第3章 一話
私が仕事から帰宅すると、部屋は真っ暗だった。
ユリ「テヒョナ?居ないの?」
と電気を付けて全部の部屋を確認したが、何処にも居なかった。
ユリ「何処に行ったのよ...。タブレット置きっぱなしだし...。」
としばらくしたら帰って来るだろうと放って置く事にした。
しかし....
ユリ「遅い...。」
テヒョンのタブレットを操作して、ユンギさんに連絡する事にした。
プルルル....プルルル....
YG『うん?お前か。どした?』
ユリ「そっちにテヒョナ来てませんか?」
YG『いいや、来てねぇよ?』
ユリ「テヒョナが帰って来ません。私が仕事から帰宅した時から居なくて...。」
YG『マジかよ...。すぐ追跡させるから安心しろ。』
ユリ「はい...。お願いします...。」
YG『そんな心配そうな顔するな。絶対見つけてそっちに送り返すから。それともジョングガを送らせるか?』
ユリ「いえ!大丈夫です。テヒョナのことよろしくお願いします...。」
また、二度戻って来ないってことないよね...?
1日しか経っていないのに、また一人ぼっちの生活が始まった。
ユリ「神様....どうかテヒョナを連れ戻して下さい...。」
その日、久しぶりに夢を見た。幼馴染が出てきた。
ユリ「テヒョナ...?」
TH「あ!ユリ、見て!僕が作ったの!」
と右手首に付けられたのは、手作りのミサンガ。
ユリ「これ、テヒョナが作ったの?」
TH「うん!これ見て僕の事思い出してね?」
ユリ「テヒョナ...。」
TH「僕からのお願い...絶対幸せになってね?ユリが幸せなら僕も幸せだから...。遠く離れてても、僕は君の事を見守ってるよ。」
ユリ「幸せになれるかな...。」
TH「大丈夫だよ。絶対君を守ってくれる素敵な人が現れるよ。」
ユリ「本当に?」
TH「うん!以外に近くに居るかもよ?」
ユリ「近くに....。」
と言われふと過ぎったのは、テヒョンの親友の顔。
いや....それはない...。だって彼は私とは生きる世界が違う人だもん...。じゃあ誰...?
ユリ「.........。」
TH「誰か心当たりある?その人と幸せになってね。」
ユリ「待って!テヒョナ!」
とニコッと微笑んで、砂のように消えてしまった...。