第20章 banana pancakes

「…続けて？」







いつもと変わらないでもどこか色を孕んだ声色、調子で　さらっという










４文字のその一言がわたしをとびきりゾクゾクさせた










根元あたりを手でしごきながら
半分くらいを咥え込み　吸い上げる










「…ん………」









何度か繰り返してから
チュパっと音をさせて口を離すと
硬く反った研磨くんのは反動でぴんと弾かれるように揺れた









「……ぅ…」









時折漏れる　小さな声が、
ものすごく嬉しい。愛しい。










舌を目一杯出して根元から先っぽまでゆっくり　ゆっくりと何度も舐めあげる
たまに裏のスジや段差のとこに舌先を這わすと

ピクって膝が動いたり、
腰が後ろにグッと小さく引いたり、
肩に添えられた手がギュってしたりして…

愛おしい。
何度も、何度でも　愛おしい。









ゆっくりと奥まで咥え込む









舌を絡ませ、吸い付くようにしながら
頭を上下に動かしていく









速度を上げて、また落として…









奥まで咥え込んだところで動きを止め、
喉の奥を開くようにすると一層深いところに研磨くんのが当たる










「…あ、　…ちょっと………」


『…んぁ………』









研磨くんが気持ちいいかなって思ったんだけど…
何でかわたしも気持ちいい

頭がくらくらしてくる







嗚咽をついちゃわないぎりぎりのとこで
擦るようにやわく顔を動かす

それから先の方を締めるように吸い付くように
喉の奥をキュッと狭める











「…ちょっ　…穂波」








自分の目に涙が溜まってるのがわかる
物理的に若干の苦しさがあって、勝手に出てくるやつ








「…ありがと」








研磨くんはそっとわたしの顔から身体を離す