• テキストサイズ

【ハイキュー】   “波長”   【孤爪研磨】

第35章 fun


ー穂波sideー





完全に涙腺が崩壊している。





犬岡くん、球彦くん。





2セット目を烏野が取り返して、
3セット目を観れることが嬉しい。







インターバルの間、
レーズンバタークリームをサブレで挟んだ
バターサンドをみんなで食べながら、
落ち着いたはずなのに。








音駒ベンチから聞こえるフゥーーー!!!の声。
ジャンプするみんな、笑顔で拍手してる海さん、
片足上げて半歩引いてる研磨くん。

その全てに涙がまた溢れ出す。

追い討ちをかけるのはそれに呼応するように
烏野ベンチから聞こえるフォーーー!!!って声。

見ればみんながそれぞれらしく飛んだり、
膝を曲げ踏ん張ったり、ぎょっとしてたりする。

全てが、愛おしくて、きらきらで、だめだだめだ。
もう、涙がすごい。鼻水も馬鹿みたいに出てくる。
でも、涙でぼやけて試合が見れないなんて絶対やだから、
目を見張り、涙は溜めずに流れるままにする。















夜久さん…
なんでこんなにかっこいいの。

ていうかみんな、どうしてこんなにかっこいいの。

オープントスからの翔陽くんの高い高い打点のスパイク。
ブロック3枚を抜けた先に、やっぱりいた夜久さん。

ほんとに、ほんとに… かっこいい。

ボールは綺麗に研磨くんのとこに返って、
山本くんのスパイクが決まる。

2-2。

序盤からすごい、精度の高いプレーが続く。
みんなの感覚がどんどんと研ぎ澄まされていってるのがわかる。













クロさんと、蛍くん。
クロさんと、リエーフくん。

もぉ、だめだ、どこを見ても泣ける。

どこを見ても一人で片付かないし…
みんなが線で繋がってて、
部員でもないわたしが少しだけ見たり聞いたりしたそのかけらのようなものでも、
その繋がった線の奥にある物語を想像することができて…
わたしの涙が枯れるのはいつだろう、ボロ泣き。








/ 1804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp