第31章 ガーベラ

『キス…してほしいな』






穂波の唇を舌先でつーっと舐める
一周するようにゆっくり






「口、開けて」






控えめに口が開く






「舌、出して」






多分おれよりちょっと長い舌が恐る恐る出てくる






舌先に柔らかく撫でるように触れる　ちろちろと
焦ったくって　でも愛おしいやつ






穂波は首を上げておれにキスしようとする
その分だけおれも後ろに首を下げて距離がこれ以上縮まないようにする







胸に添えてた手を離し、穂波の両手首を押さえる







しばらく舌だけを絡めてから、
唇には触れずにさっきと反対側の首筋に舌を這わす

さっきから穂波は腰を浮かせて
下着越しにおれのに擦り付けてる
無意識なんだろうけど… だからもっとエロい…




こっちはおれも下着の上から少し挿入するみたいに押し付けてみる





『…んぁッ……』





下から腰をまわしながらぐりぐりしてくる
ほんと、よく暴れる
たまんない　いますぐ挿れたい　…けど







上体を起こしてすこし身体を離す
穂波の片脚を軽く持ち上げて膝を５本の指でそっと撫でる

くるくると撫でるように

いつもはしないけど… どうなんだろ… くすぐったいだけかな…

今日はゆっくり色んなところさわって、
もっと穂波のことが知りたい

もっと攻略したい
そのための情報収集






触れてない方の膝がピクってする

足の指を曲げて力を入れてるのがわかる

それから少し背中が反って、それからちょっと身体を捩らせ



『…はぁぁ…ん……』



って小さく小さく、甘い声が溢れるのが聞こえる






気持ちいいんだ…






一度太ももに指を這わせ上下に行ったり来たりしてからまた、膝に触れる
指を窄めて、また開いてってあくまでもそーっと指先だけでじっくり　ゆっくり







穂波の腰がぴくって浮く

それから… 黒い下着の時にはわかんないシミが、
今日はここからはっきりとみえる

もうビショビショだ