第7章 誕生日
潮吹く感覚にまだ慣れないクロエは止めてと懇願するようにローを見る。
だが息も荒く額には汗が滲むローを見て、クロエの心臓はドクリと鼓動を強めた。
なんて色気のある男だ。
思わず息を飲んでしまう。
強く抱き寄せる腕も、
しがみつく背中も、
「クロエ…」
愛しく名を呼ぶ声も、
伏し目がちなその金の瞳も、
愛を伝えてくれるその唇も。
「すきっ、…ロー……」
「あぁ。俺もだ」
全てが作られたかのように整っていて綺麗。
それが熱をもってギラついた瞳で雄を放っている。
色気に当てられて頭がクラクラする。
抉るように打ち付けてくる腰はもう限界に近づいていて、
至るところにキスをする頭を胸に抱え込んだ。
「愛してる、クロエ…」
胸元で聞こえた声に体が一際強くしなった。
ドクドクと流れ込む熱い白液に、クロエから漏れでたそれはローを濡らした。