第2章 弐.尊い命
「時透くんと冨岡さんと悲鳴嶼さんもそろそろ来る頃じゃないでしょうか?」
「煉獄さん…起きてくれてれば皆のこと驚かせたのに」
「一旦検査をしましょうか」
「あ、お願い」
そういうことで、一度みんな部屋から出ることになった。
あの三人はも起きたのを見られたしと言ってそのまま帰るようだ。
部屋の外で検査が終わるまで待つことに。
ったく……も気持ちには気付いてたんだろうが、改めて言葉にしている場面を聞かれていたとは。
煉獄風に言えば穴があったら入りたいだな。
「おお不死川。と煉獄は検査か?」
「悲鳴嶼さんお疲れ様です。今検査中で一旦出るようにって胡蝶が」
「これ…さんの好きなカステラと、煉獄さんが起きたときに料理してもらえるように大量のさつまいも掘ってきた」
「掘ってきた!?…まァ、もう少しで入れると思う」
「は…かすてらとやらが好きなのか」
「あいつは甘いものなら何でも好きだなァ」
「そうなのか…」
どんな気持ちの顔してんだこいつ。気持ち悪。
この三人は長居することはねぇから、今日はゆっくり出来そうだな。
あいつは丈夫で元々体力も傷も回復が早い方だ。
少しここでゆっくりしていれば体調は万全になるだろう。
「あら、皆さん来てたんですね。検査が終わりましたのでどうぞ」
扉を開けて中へはいると、座っている状態のと煉獄が。
え、煉獄?
「よもや7日も眠っていようとは!柱として不甲斐ない!
列車の中でも眠っていた!穴があったら入りたい!!!」
「大きい声を出さないでください煉獄さん」
「すまぬ!皆の者とんだ心配をかけたようで申し訳ない!」
「あ……意識が戻ってる…煉獄さんさつまいも」
「なに!!!!!」
「あらあら…じゃあ今日の夜ご飯はお祝い膳で、汁物はさつまいものお味噌汁にしてもらいましょうか」
「わっしょい!!!!!」
「煉獄さん、しーっ」
うるせェ。
しかしの嬉しそうな顔を見て、たまにはいいかと思う。
ココ最近静かすぎて、これが恋しかったという気持ちもある。
ああでもさっき起きなくて残念だ。
倍うるせぇ事になってたが間違いなく喜んでただろうな。