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第14章 死よりも重い痛み


ナルトサイド 続き

マユのねーちゃんの心の叫びは
深くて
暗くて
つらくて
悲しくて
そして痛くて_____

その銀色のきれいな髪の毛も、白い肌も、ボロボロに、傷だらけになっても、残った1人のペインを見つめ、立ち向かい、倒れ、そしてまた立ち上がる。


もう、もうやめてくれ___



瞬身でマユのねーちゃんのそばにいってグッと強く右手をつかむ。

乱れる息と血を吐きながら、それでもペインをみつめ、俺に握られた手を気にも留めず、印を結ぼうとする。

「マユのねーちゃん!もう十分だってばよ!!」

何もない荒れ地に俺の声が木霊した____

俺の声にビクっと体が跳ね上がり
ゆっくり、ゆっくりと俺のほうへ視線をむける。

「もう…十分だってばよ…
マユのねーちゃんの心の声は、俺に十分…届いてるから」

そういうと、俺を見つめるその瞳からは徐々に殺気が薄れていき、代わりにとめどなく涙が流れだした。

「…っ…ナルトくん…かかしが…かかしがっ…」

「わかってるってばよ…」

心の叫びはシンクロして、俺の涙も落ちることをやめない。

わかってる…そう俺の言葉を聞いて、マユのねーちゃんはギリギリまで保っていた意識を手放した。

全身のチャクラを燃やし、1人で5人の暁を絶命させ、ペインにも立ち向かっていたのだ。
無理もない。暁の強さは半端ない。



マユのねーちゃんは間違いなく己のすべてを賭け
そして____死ぬつもりだった____




マユのねーちゃんを仲間に託し
涙をぬぐった俺はペインと戦った


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