第13章 失いかけたもの
マユサイド 続き
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あれから私は2回の皮膚移植の手術を乗り越え、日々リハビリに専念する毎日だ。
気持ちに若干焦りがある。
それは最近の暁の動向も気になっていたからだ。
かかしはサスケ君の追跡調査も含め、しばらく里にいない日もあった。
忍びをやめたわけではないから、情報だけは一応最新のものを常にチェックしている。
暁は人柱力を狙って、次々と里を狙ってきているらしい。
この里に、ナルトくんに危険が及ぶのは遅かれ早かれやってくる。
モタモタなんてしてられない。
はやく前線に復帰しなければ。
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「マユ、無理してるんじゃない?」
「そんなことないよ」
そういって私をのぞき込む彼には、私のこの焦る気持ちもすべてお見通しなんだろう。
眼を合わせない私をじっと見つめてくる。
「はぁ~…わかった。今日はもう終わりにする」
額に湧き出た汗をぬぐいながら、かかしの隣に腰掛ける。
「マユ、暁のこと気にしてるでしょ」
それも図星だ。
「だって…この体じゃ肝心な時、役に立てない…」
「も~それでも焦りは禁物だっていったよね?
余計悪くなったらどーすんの」
それもわかってたけど…