第7章 傍にいたい
「さ、帰るよ。」
「あ、でも、火影様に報告…。」
「サクが寝てる間に俺がしといた。
ま、でも3代目、心配してたから、明日改めて顔出した方がいいんじゃない?」
「はい、ありがとうございます。
あ…、てかあれ?
カカシ先輩なんで任務のこと知って…、それに、なんであのときあそこにいたんですか??」
心底不思議そうにサクがオレを見る。
「三代目にサク1人じゃ心配だから、助けてやってくれって言われたんだよ。
お前のことが心配でしょうがないんだよ。3代目は。」
「なぁんだぁ。じゃあ、そう言ってくださいよー。
わたし、めっちゃ緊張してたんですから。
先輩がいるってわかってたら、もっとリラックスしてできたのにー!」
フニャリと力が抜けたようにサクの上半身が前に倒れ、三角座りしていた膝に頭がつく。
「甘えない。
あの任務は本来一人で十分だから。」
「…う、すみません…。」
「ま、無事でよかったよ。
ほら、さっさと帰るぞ。」
「はい!」
元気よく返事すると、サクがベッドからぴょんと飛び起きる。
内心サクといつも通り話せたことにホッとしながら、オレたちは病院をあとにした。