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星降る丘【NARUTO】

第7章 傍にいたい


夕方からの明日の任務の準備まで時間ができてしまった。

初のいわゆる色任務に緊張が隠せない。
うう、今は考えないでおこう!

とりあえずパッと買い物に行っちゃおうかな。
そんなことを考えながら歩いていると、覚えのある気配が近づいてくる。

「あっ、やっぱり!ゲン!
久しぶり!任務から戻ったの?」

数人の忍と歩いていたゲンがこちらに気づき、手をあげる。

「サク!
おう、久しぶりだな!今日戻った!」

「おい、ゲン。
報告はしとくから、お前はもう上がれ」

「すんません!
お疲れ様です!」

軽く笑うと他の人たちは行ってしまった。

「任務、お疲れ様」

ゲンはわたしのアカデミーからの同期で、長期任務で里を出ていたのだ。

「おう」

ニカっと短い黒髪を揺らして、昔から変わらない笑顔でゲンが笑う。

「サク、今日は休みか?」

「ううん。休みじゃないけど、夕方まで時間ができちゃったからどうしようかと思ってたとこ」

「じゃあもう昼時だし、一緒にメシ行かね?」

1人でいても明日の任務のことばかり考えてしまいそうなので、わたしはすぐに頷いた。

「行く!」

「おし、じゃ、何食いたい?」

「ゲンの方が久しぶりの里で食べたいものあるんじゃないの?」

「いいのか?
じゃ、ラーメン!」

「言うと思った!」

昔から変わらないゲンの返事に思わず笑ってしまう。
ゲンはラーメンが大好きで、ゲンが決めると昔からいつもラーメンになった。

2人肩を並べて同期でよく行くラーメン屋に向かう。
外は雪こそ溶けてしまったが刺さるような寒さだ。

「さぶー!!」

「ううー、今日は特にだなぁ」

2人して首をすくめて歩く。

「暗部はど?慣れたか?」

「うん。だいぶ。
先輩もいい人たちだしね」

先輩と言う言葉でカカシ先輩を思い出してしまい、口をつぐむ。

「なんか、あったか?」

ゲンの心配そうな声でハッと我に返る。

「ううん!なんでもない。
ゲンこそ、長期任務どうだった?」

今は話したくないなと思い話題を変える。

暗部の任務は他言できないから、ゲンの任務の話や、昔の楽しかった話をしたりしながらラーメンを食べた。
そのあとも少し話してから、ゲンは寝るために、わたしは買い物に行くために別れた。
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