第2章 1話
『はい』
焦「これなに?」
ちぎったノートに自分の携帯の電話番号を記載し焦凍に手渡した。
『私の連絡先
ここの番号にかけてくれたら出るから
まぁまだ携帯なんて持ってないだろうからお家の電話からかけてくれてもいいよ』
ぎゅっと大事そうに今貰った紙を抱きしめる焦凍を見ても嬉しそうに笑った。
焦「ぼ、僕携帯持ってる!」
え、持ってるの?と聞けばランドセルをひっくり返す勢いで中を探る。
焦「ほら!!」
得意げに見せたものは最新機種のものだった。
『(・・・お坊ちゃんだもんね)』
金持ちは小学生にも携帯を持たせるものなのか?と一瞬思ったが他人の家庭の事情をとやかく言う必要はないかと思い直す。
焦「僕登録の仕方とかわかんないんだ・・・
お姉さんの登録して僕のもお姉さんのに登録してくれる?」
携帯を渡されたので自分の電話番号、メールアドレスを登録し、自分の携帯には焦凍の連絡先を登録した。