第5章 4話
『!!』
焦「なんだ?」
静かな昼食を遮るかのような警報が学校中に響き渡る。
≪セキュリティ3が突破されました
生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難してください≫
機械の声が校内へ侵入者があったことを伝え、生徒を避難させるためのアナウンスをする。
焦「セキュリティ3ってなんだ?」
『校舎内に誰かが侵入してきたってことだね』
焦「へー、雄英に侵入する奴なんかいるんだな」
警報は鳴りやまないが二人は一歩も動かずいまだにむしゃむしゃとおにぎりを食べている。
焦「下の方が騒がしいけど避難しないといけないのか?」
セキュリティ3を突破されたことなどの在学中から今まで一度もない。
パニックになっている生徒たちはいっせいに外に出ようと必死になっているようだ。
『まぁほんとはしないといけないんだけど今降りたってすぐに降りれるわけじゃないしね
もうちょっとあとでいいんじゃない?』
焦「そうだな」
この学校には何人ものプロヒーローがいる。
万が一なにかあれば相澤からの携帯にでも連絡がくるはずだ。
それすらもないという事は取り敢えず迅速に対処しなければならない内容ではないと判断した。
数分後に他の先生からマスコミがオールマイトの取材の為に押し寄せてしまったことが原因だったと連絡がきた。
焦「大変なんだな、オールマイトも」
『そうだね・・・』
気になるのはそのあとにこの件に関して職員会議を行うと書かれている事だ。
『(また嫌な予感しかしないなぁ・・・)』
本日生徒が帰宅したのちに会議が開かれることとなった。