第14章 13話
コ「ほほう!あの短時間でよく!
さすが6本腕!!まさぐり上手め!」
焦「しっ、でかした!!」
一斉に走り出す中でだけは走り出さなかった。
緑「先生!?」
『(あっさりいきすぎてる
障子君が持ってるのがニセモノか、それともここで逃げられても簡単に捕まえる事ができるのか、タイムアップか
いずれにせよ退路は守らないといけない)
三人ともそのまま走って
私は後から行く』
「「「!?」」」
荼「へぇ・・・」
トガ「先生かっこいい・・・」
焦「何を言ってるんだ!!」
緑「そうですよ!
はやくこっちに・・・!」
『こういう時ぐらい先生の言う事は聞くもんだよ』
柄に手をかけ三人を追いかける素振りを見せたら切るつもりで構えた。
その姿を滑稽とでも言うようにMr.コンプレスが高らかに笑う。
直後いつか見たワープゲートが広がる。
コ「そちらは走り出すほど嬉しかったんならプレゼントしよう
悪い癖だよマジックの基本でね
モノを見せびらかす時ってのは・・・
見せたくないモノ(トリック)がある時だぜ?」
『(やっぱり障子君のはニセモノか!)』
口の中にガラス玉が二つ入っていて、障子の持っていたものは氷になって砕けた。
立ち去ろうとするMr.コンプレスがワープゲートに入る直前、見覚えのあるレーザーがMr.コンプレスの顔をかすった。
その衝撃で口からガラス玉が飛び出す。
チャンスとばかりに四人で飛び出し、障子が常闇のガラス玉をキャッチする。
緑谷は怪我で失速、と焦凍はあと一歩のところで荼毘に先に握られた。
『(逃がすか・・・!)』
確認の為にガラス玉から元に戻された爆豪の手を掴んでワープゲートの外に出そうとしたが、荼毘が爆豪の首を握っており力では適わなかった。
爆豪が一瞬振り払おうとしてきたが、反対の腕を誰かに掴まれワープゲートの中に引きこまれた。
焦「う、そだろ・・・
まで・・・」
緑「あ・・・ああっ・・・」