第14章 13話
そして5時間後。
切「はぁっ・・・・はぁっ・・・・」
鉄「はぁっ・・・・はぁっ・・・・」
『最大硬化時間短くなってきたねー』
全身切り傷まみれになりながら切島と鉄哲は地面に倒れている。
が小腹が空いたと言うのでゼリー飲料を飲んでいる間休憩となっている。
ぶっ続けで、しかもには休憩がないはずなのに一番元気そうだ。
鉄「(なんだよこいつ・・・)」
切「はっ・・・先生さすが・・・」
『筋力トレーニングもしてもらわないといけないんだよねー
ちょっと傷だらけになっちゃったし
普通の筋力トレーニングに変更しようか』
「「うす!!」」
鉄哲も最初の不安はなくなり、の言う事におとなしく従っている。
『じゃ、無駄がない様に硬化をしながら腕立てね
硬化をしていない時は回数に含みません』
((スパルタかよ・・・))
にこにこと笑ってはいるが内容が鬼畜すぎる。
『回数は決めないで最後にできた回数の多い人が勝ちとかにしようか
負けたらさっきのやつインターバルなしで10回連続で受けてもらいます』
やる気にと闘争心に火をつけられた二人は、すぐに腕立ての体勢をとり腕立てを始める。
しばらく続くだろうと岩陰からこそっとみんなの様子を見る。
『(すごいなこれ・・・・
あ、焦凍君だ)』
ドラム缶に浸かりながら氷結を繰り返しているのを見つけ、自然と顔がほころぶ。
『(ドラム缶似合わないなぁ・・・)』
吹き出しそうになるのを堪えながら、切島と鉄哲を見るとまだまだやれそうだ。
『(・・・・腕立てなんかやらせてるけど私5回もまともにできないって知ったら怒るかな)』
二人には厳しい事を言ったがは筋力がない。
腕立ても頑張って5回程度だ。
やらせてる本人が出来ないのはどうなのだろうと思うが、切島はに腕力がない事は知っている。
それでも尊敬できるからとついてきてくれているのだ。
『(強くしてあげたい
みんなは立派なヒーローになれるんだから)』