第12章 11話
『(夢を現実にする個性でないならそれで良い・・・
けど、他に夢を見せる個性を探してみたけど見つからなかった)』
相「おい、」
『(いつまでもこのままじゃ私の体がもたない・・・)』
相「聞いてんのか?」
『(早く何とかしないと・・・けどどうやって・・・)』
相「おいって!!!」
『え、あ、兄さん・・・』
回らない頭で考え事をしていると突然大声で相澤に呼ばれ弾かれたように顔を上げる。
さっきから呼んでいたのに気付いていなかったのはだ。
相「兄さんじゃねぇよ・・・ったく
お前最近ぼーっとしすぎだぞ
ちゃんと話聞いてんのか?」
『ご、ごめん・・・』
そういえば授業中だったと意識を戻す。
生徒たちが心配そうにを見るが、は大丈夫と手を振って笑う。
相「お前最近変だぞ
実習訓練にはでねぇし、服装もパンツスーツ嫌いなくせに変えて、顔色も悪い」
『大丈夫!!
最近体調悪いだけだから・・・』
焦「・・・・・」
焦凍が心配そうに声をかけるがやはり大丈夫としか言わない。
相「どうでもいいが仕事には支障きたすなよ」
『はい、すいませんでした
みんなもごめんね』
生徒たちはの様子が気になったが、授業中の為しぶしぶ前を向いて授業の続きを聞く。
『(早く決着着けないと・・・)』