第10章 9話
ス「お前・・・ヒーローか?」
一方ステインと1対1で戦う。
『一応免許は持ってます』
ス「あいつら・・・助けにきたのか」
『そりゃそうですよ
頼られたからにはみんな守ってあなたを捕まえて終わりです』
ぐっと刀を構えて切りかかるとぎりぎりのところでステインに避けられる。
『(この人・・・反応速度が速すぎる
この狭い場所じゃあんまり大きな技も使えないか・・・)』
お互いに反射神経が良く攻撃が当たらない。
ス「お前もいいな」
『は?』
ス「生かしておいてやる」
言われている意味がわからないが、にたぁと笑ったステインはどこか嬉しそうだ。
焦「避けろ!!」
『!!』
後ろからぱきぱきと氷結が迫ってきたため咄嗟に避けて、焦凍の横に並ぶ。
焦「後方支援するからあいつ頼む」
『・・・わかった』
焦凍が出した氷を足場にステインに切りかかる。
純粋な力ではステインの方が圧倒的に上なので刀で止められ押されると負ける。
その瞬間に焦凍からの炎の支援が入ったり、足場を作って避けやすい様にしてくれている。
『(動きやすいな
欲しいと思ったところに足場がくるし、危ないと思った時に支援がくる)』
ス「先にあいつを動けなくするか」
焦凍が加わってからの動きが良くなったので、先に焦凍を動けなくするために焦凍に向かって走り出した。
『そうは・・・』
抜刀しようと思い構えた瞬間、先ほどまで動けなかった緑谷がステインを壁に引きずりながら離していく。