第3章 2話
焦凍と出会った次の日から頻繁に連絡が来るようになった。
基本的に小学校と高校では時間割が違ったり、雄英高校はヒーロー育成の最高峰なので電話は時間が合わないのでメールをすることがほとんどだった。
稽古が休みの日、エンデヴァーが出勤している日(エンデヴァー以外の家族が見て見ぬふりをしてくれている)、嫌で逃げ出してきてしまった日などは時間が合えば直接会っている。
何度も会ううちに焦凍がになついてきたため、小学校卒業までは#姉ちゃん”、中学校に入ってからはなぜか””と呼び捨てになった。
一応年上なんだけどと伝えたが、”俺の弟じゃねぇから”と今更訳のわからない正論を言われたが、呼び捨てでも構わなかったので最初以外は何も言わなかった。
出会って3年目、焦凍は中学1年生、は雄英高校の3年生になっていた。
現在季節は夏。
いつしか集合場所になった轟家に近い公園のベンチにふたりで座っている。
もちろん焦凍の右側に座り、は暑さをしのいでいる。
焦「は卒業したらどうすんだ?」
『んー、まぁもともとヒーローになるつもりはないからね
適当にどこか就職先でも探すよ』
焦「へー、せっかく雄英卒業すんのにもったいねぇのな」
この2年で成長期を迎えた焦凍はすでにより身長は高い。
それでも165㎝程なのでまだまだ伸びるだろう。
『そうかなー
私は免許が取れればそれでいいから』
焦「そういやまだの個性教えてもらってねぇけど、結局なんなんだ?」
初めて出会ってから2年。
まだ焦凍はの個性がなんなのか知らない。